演技の基礎とはなんでしょう? 演技力アップに必要なトレーニングとはどういうものでしょう?
「発声」や「早口言葉」「リラックス」「場数」などが頭に浮かんだら、時代遅れだと思っていいでしょう。また、台本を読んで、講師がダメ出しをするという形式もまた旧式です。しかしながら、俳優訓練というものが確立していない日本では、まだまだほとんどがこのような旧式のレッスンをしているのではないでしょうか? これらが役に立たないわけではありません。しかし、もっと演技に必要な要素を考察し、どうすれば効率よく習得していけるのかを考えたカリキュラムにすべきではないでしょうか。
旧式の訓練は、発声やリラックスなど目に見て耳に聞いてすぐにわかるもの中心。そして、ダメ出し型。
※俳優必須の要素を大きく分けると以下のようになります。
これら5つの要素(身体・声・想像力・感情・意識)が自分にどれだけ備わっているか、自己確認してみてください。それがそのままあなたの俳優としての能力表になります。
日本のなかでは、例え大手の養成所を出ていても、例えば5段階評価をしてみると〔身体=4 声=5 想像力=2 感情=3 意識=1〕というように、偏りが見られるのではないでしょうか? これら5つの要素をまんべんなく伸ばしていけることが理想的な演技訓練だと捉えていいでしょう。ですから、あなたが、養成所や演劇専門学校等を選ぶときには、この5つを伸ばせるカリキュラムであるかどうかを確かめるべきなのです。気をつけてください。声と身体と感情(しかも表面的な)だけの所がたくさんあります。
演技訓練において重要なのは、身体・声・想像力・感情・意識をバランスよく伸ばすこと。 |